脱毛したら毛が濃くなる?硬毛化・多毛化のリスクに注意

脱毛したら毛が濃くなる?

選びに選び抜いた脱毛サロンや医療クリニックで、やっと脱毛を開始したならば、脱毛完了したつるつるになった美肌を想像する日々ではないでしょうか。

それなのに、脱毛し始めてしばらく経ってから、なんだか毛が濃くなってきたような、増えてきたような状態に陥ってしまうという恐ろしい脱毛リスクがあるそうです。

それは、硬毛化や多毛化と呼ばれる現象です。

せっかく脱毛をしてムダ毛を抜き去りたいのに、まさかそのムダ毛が増えてしまうなんて。お店に通って脱毛する意味がありません。

なぜこのような現象が現れてしまうのでしょうか?毛が濃くなる、太くなるなどの硬毛化、多毛化のリスクは脱毛にどのような影響を及ぼすのか、気になりますね。

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脱毛したら起こりうる硬毛化・多毛化とは?

脱毛リスクはゼロではありません。小さなお肌トラブルから病院に行かなければならない程の大きなトラブルまで実に様々です。

その中のひとつに硬毛化と多毛化があります。このふたつの現象を知っていますか?意外と知る人は少ない脱毛リスクですが、脱毛したい女性にとっては深刻です。どのような現象なのか、詳しく見ていきましょう。

硬毛化と多毛化とは?

硬毛化と多毛化。字のごとく、まさに毛が硬くなる・太くなる・濃くなる・増えるといった現象が現れます。脱毛しようとする女性にとっては、何よりも避けたいものです。

このふたつは似ていますが、若干の違いがあります。

硬毛化とは、脱毛したら施術を施した部位のムダ毛が、元の毛よりも太くなる、濃くなる、硬くなるといった現象です。

抜けていく毛もありますが、成長期となった毛が硬毛化して生えてきた場合、その毛は元の毛よりも太く濃くなります。生えている毛1本1本が目立つようになる為、非常に見た目が気になります。

一方、多毛化とは、文字のとおり毛が多くなる、つまり毛が増える現象のことを言います。

しかし、人の持つ体毛の絶対数は生まれた時の毛穴の数によって決まっているので、新たに毛穴が増えるということではありません。

休止期だった毛穴の活動が活発になり、毛が生えてくることで、今まで毛が少なかった部位に毛が生えてきた、つまり毛が増えたと感じられる現象です。

硬毛化・多毛化が起こるメカニズム

考えただけでも恐ろしい硬毛化・多毛化という現象ですが、一体何を原因にして引き起こされるものなのでしょうか?具体的な発生のメカニズムや明確な原因がわかれば、予防もできるはずです。

硬毛化・多毛化の原因メカニズムは何か、あなたは知っていますか?

原因不明?明確な根拠はない?

残念なことに、硬毛化・多毛化は未だに確かな原因は突き止められていません。

一説には、脱毛施術の光照射やレーザー照射による熱や、毛根を破壊した際の刺激が周囲の毛根や毛が生える組織を刺激し、活動を活発にさせるからではないかとされています。

つまり、脱毛したら毛が濃くなるという恐ろしい現象ではないかと推測されています。

しかし、科学的にも医学的にも根拠は解明されていません。原因は今のところ不明です。

推測の域を出ませんが、脱毛施術による熱や刺激が原因では?と考えられています。

脱毛マシンが適切な出力であれば、毛根や毛を生やす組織を破壊できますが、微弱すぎた場合に周囲の毛根へと刺激を与え、それが硬毛化・多毛化の原因になっているのではないかというものです。

これは脱毛サロンや医療クリニックでの脱毛施術に限らず、家庭用脱毛器にも起きるかもしれない現象だと思われています。

また、この現象は脱毛してから1~3か月辺りで起きているようです。脱毛したら毛が濃くなる、太くなる、増えたように感じたら、硬毛化・多毛化かもしれません。

硬毛化・多毛化は全身で起こる訳ではない?なりやすい部位とは?

毛が濃くなる・太くなる・増えるといった現象を起こす硬毛化・多毛化ですが、何も体中がそうなってしまうわけではないようです。

この現象が現れやすい特定の部位があります。それは、背中、二の腕、顔、うなじなどです。これらの部位には、元々の毛がうぶ毛であるという共通点があります。

うぶ毛の部位ほど、硬毛化・多毛化しやすいという報告がありますが、これは元々がうぶ毛なだけに変化がわかりやすかったというだけの可能性も否定できません。

何よりこの現象は、一時的なものであることがわかっています。

硬毛化・多毛化したとしても、一生そのままではありません。しばらくすると再び毛は抜け始め、生えてくる毛も元の毛の濃さや太さに戻っていきます。

現象が起きても脱毛できないわけではありませんので、大丈夫ですよ。

硬毛化・多毛化が起こる確率は何%?

発生原因が不明とあっては、予防策をとることもできませんね。謎の多いこの現象にはなりたくないものですが、何人にどれくらの割合でこの現象は現れているのでしょうか。

あなたの周りにも、硬毛化や多毛化が起きたという人はどれくらいいますか?発生原因不明の硬毛化・多毛化の発生確率を調べていきましょう。

サロン・クリニックで硬毛化・多毛化した人はどれくらい?

医療クリニックで硬毛化や多毛化になる確率は、約10%にも満たないそうです。脱毛サロンは統計をとっていないようで、どれくらいの確率で硬毛化するかは不明でした。

確率でいえば、そこまで数値は高くありませんが、そもそも発生原因が不明ということと、元々毛が濃い人や多い人は、この現象が起きても気付きにくいという点も踏まえると、ある一定数の人は硬毛化・多毛化の経験があるのかもしれません。

これは発生原因が不明である為、脱毛しているの内、毛が薄い人だけが気が付いた現象なのではないか?という考えがあるからです。

元々が剛毛な人であれば、脱毛によって毛深くなったところで気が付くことはありません。次の毛周期に入ったのだなと感じるだけでしょう。

家庭用脱毛器でも硬毛化・多毛化は起きてしまう?

脱毛したら毛が濃くなる・太くなる・増えるといった硬毛化・多毛化の現象が発生する原因の推測のひとつに、脱毛マシンの出力不足があります。

毛根を破壊するには弱く、されど周囲の毛根を刺激するには十分であった場合、硬毛化・多毛化する恐れがあるかもしれません。

この前提だと、お店での脱毛施術よりも低い出力の家庭用脱毛器の方が、硬毛化・多毛化しやすいということになります。

しかし、家庭用脱毛器の口コミや評価、公式ホームページを確認しても、硬毛化・多毛化に関するデータは把握できませんでした。

医療クリニックでの推測とおり、脱毛マシンの出力不足というならば、家庭用脱毛器の方がより発生しやすい条件のはずです。

気が付かない内に治ってしまったのか、他にも発生条件があるのか。この現象の発生確率は現在もはっきりとわかるものはありません。

硬毛化・多毛化が起きた際の対処法

脱毛したら毛が濃くなる・増えるなんて現象が起きたら、パニックになってしまうかもしれませんが、現象は一時的なものです。

まずは気持ちを落ち着けて、ひとつずつ対処していきましょう。

硬毛化・多毛化したとわかった時、脱毛を進める為にするべきこと、お店での脱毛施術についての保証確認など、まずは何からやるべきなのか。大切な3つをまとめました。

そのままの状態をサロン・クリニックに見せること!

この現象の原因が明確にされてはいませんが、これが脱毛をキッカケとしたものかどうかを判断してもらわなければなりません。

まずはお店に硬毛化・多毛化したかもしれない部位を見せ、今後どう対処していくのかを話し合います。その為には、自己処理などせず、ありのままをお店に見せる必要があります。

お店によっては再施術を保証するところもあるので、この現象が現れたらすぐに相談しましょう。

現象が現れてから相談するまでに日数が経過しすぎてしまうと、脱毛施術が硬毛化・多毛化の原因とは断定できないと判断されてしまいます。

そうなると再施術の保証はなくなってしまうので、現象が現れた部位は必ずそのままでお店に相談しましょう。

治す為にやるべきことは?

硬毛化・多毛化を治すというのは、おかしな言い方かもしれませんが、結果的には脱毛完了することができるのは確かです。

硬毛化・多毛化してしまった場合にやるべき対処法は3つです。

  • 地道に脱毛を繰り返す。
  • 波長の違う脱毛マシンを使う。
  • 脱毛を半年~1年休止する。

何らかの外部刺激などによって、硬毛化・多毛化の現象が起きるとされています。その現象は一時的なもので、そのまま脱毛を続けていけば、いずれは脱毛完了し、硬毛化・多毛化の現象から解放されます。

また、波長や仕組みの異なる脱毛マシンを使用することで、更なる硬毛化・多毛化を防ぐ方法もあります。

脱毛を続けていくならば、更に時間がかかることを覚悟しておきましょう。

少しの期間を要しますが、一時的な現象であることを利用し、脱毛を休止するという方法もあります。

正確な判断はできませんが、半年~1年ほど脱毛を休止することで、硬毛化・多毛化の現象を落ち着かせてから脱毛を再開させ、無駄な労力を使わないという方法をとることもできます。

脱毛方法を変える

光やレーザーの照射によって硬毛化・多毛化が起きるとされています。ならば、脱毛方法自体を確実な方法へと変えてしまうことです。それは、ニードル脱毛です。

今のような光脱毛が主流となる前に流行した脱毛方法です。

毛穴ひとつひとつに極細の針を差し込み、微弱な電流を流して毛根を破壊します。脱毛施術に時間とお金がかかり、痛みも強い為、今ではこの脱毛方法を選択する人はほとんどいません。しかし、硬毛化・多毛化には確実な脱毛方法です。

医療クリニックの一部では、ニードル脱毛ができるところがあります。時間はかかりますが、確実な脱毛方法ではあるので、いくつかある脱毛方法のひとつとして選択肢に入れてもいいかもしれません。

硬毛化・多毛化保証を実施している脱毛サロン・クリニック

いつ、どうやってなってしまうのかわからない硬毛化・多毛化ですが、脱毛したら引き起こされるかもしれないと噂されているとなれば、それに対するお店側からの保証がほしいと強く願うものです。

脱毛サロンや医療クリニックでは、照射漏れなどの施術ミスに対する保証や、脱毛施術が原因とされるお肌トラブルに対して治療費や診療費の返還が保証がされているお店は多いです。

しかし、その範囲や内容は、お店ごとによって異なります。自分の通っているお店がどのような保証をしているのか、確認してみてはいかがでしょうか。

脱毛サロンには硬毛化・多毛化に保証は無い?

大手とされる脱毛サロン各社を確認したところ、硬毛化・多毛化に対する再照射や無料カウンセリングなどの保証をはっきりと明記しているサロンはありませんでした。

照射ミスなど、明確に脱毛施術が原因とされるものでなければ、保証をしないとしているようです。

硬毛化・多毛化は脱毛を続けていけば自然と治っていく現象なので、根気よく脱毛を続けるよう明記しているサロンもあります。

確実な保証がない為、万が一にも硬毛化・多毛化した場合には、有料で施術を追加契約する可能性は否定できません。

硬毛化・多毛化に保証のある医療クリニックは?

医療クリニックの多くも脱毛サロンと同じく、硬毛化・多毛化に対する保証を明記してはいません。

やはり発生原因が不明だからこそ、対応をとりにくいという背景があるようです。

その中でも保証を謳うクリニックが3つありました。

クリニック名 硬毛化・多毛化への対応
リゼクリニック 脱毛コース終了後でも、硬毛化・多毛化してしまい脱毛完了できなかった場合でも、最大1年間無料で再照射を行う
トイトイトイクリニック コース契約のお客様に限り、最大1年間の無料照射を保証
レジーナクリニック 医師が診察した上で、次回の施術時にレーザーの出力を高めて照射するなどの対応

硬毛化・多毛化が起こっていなくても毛が濃くなったように感じるケース

どうしてなってしまうのかわからない硬毛化・多毛化は、明確な診断が難しいとされています。

元から毛が濃い体質だっただけではないのか、脱毛して一度毛が抜けたから増えたように見えるだけではないのかなど。よく見てみると、実際に硬毛化・多毛化ではなかったという人もいるようです。

どのような場合が硬毛化・多毛化と勘違いしてしまいやすいのか、よくあるケースをまとめました。自己判断の参考にしてみてください。

毛が濃く太く見えただけ?

お店での脱毛と違い、自己処理では電気シェーバーやカミソリ、ヒートカッターなど、ムダ毛を切断する方法がよく用いられます。

この時の毛が伸びてくると、毛が濃くなる・太くなると勘違いしてしまいやすいのです。

電気シェーバーなどで毛が斜めに剃られる、毛の根元で切断されることで、断面が広く見えます。

切った毛先が自然と細くなることはないので、そのまま伸びていくと、太い毛が伸びてきた、毛が濃くなったと感じられることで起きる勘違いです。

除毛クリームでは、ムダ毛を溶かして除去する為、硬毛化・多毛化と見間違うことはほとんどありません。電気シェーバー、カミソリ、ヒートカッターに限ったものです。

休止期の毛が成長期に入っただけ?

もうひとつのよくある勘違いは、毛周期が関係しています。体毛は成長期、退行期、休止期の3つが繰り返されます。

生えている部位によってこのサイクルの期間は異なり、全ての毛根が個別に活動しています。

それにより、脱毛と同時に休止期に入った毛が一斉に抜け落ち、脱毛が成功したように見えた後、成長期に入った毛が一気に生えはじめると、毛が増えたように感じられる多毛化と勘違いしてしまうことがあるようです。

休止期の毛が生えてきただけで多毛化と判断できるほど毛が増えるわけではありませんが、一度は脱毛して毛が減ったように見えた分だけ、増えたと感じられてしまうようです。